文字のエキスパートたちが贈る競演の日々。
新聞大手5社の社説を読み比べて要約します。
もくじ
ピックアップ記事
海の日にちなんだ内容を、2社が記事にしています。海のゴミ問題に焦点を当てる毎日新聞さん。日本の海との関わり方に焦点をあてる産経新聞さんと、取り上げ方がそれぞれとなってます。
辺野古工事について、毎日新聞さんは「国も県も双方が歩み寄らなきゃ」という立ち位置のようです。
では、ピックアップした記事を要約してみましょう。
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海の日にちなんで
海汚すプラスチックごみ 国の危機感と対応は鈍い
★毎日新聞さんは、
海に広がるプラスチックゴミの汚染について、
レジ袋、ペットボトル、マイクロビーズといったプラスチックゴミの厄介なところは、ポリ塩化ビフェニルなどの有害物質を吸着する性質。有害物質は体内で蓄積、濃縮されるから、食物連鎖で人の健康にまで危険が及ぶ恐れがあるね。
大量にレジ袋を使う日本は、他国のように規制や数値目標がない。マイクロビーズは業界団体の呼びかけによる自主規制しか頼りにならないし、使う側の認識も低いよね。
四方を海に囲まれてその恵みを受けてる日本は、危機感を持って取り組んで欲しいね。
といってます。
海の日 若者の関心高める施策を
★産経新聞さんは、
海への関心が薄れてきたことについて、
海の日という祝日があるって、まさに日本が海国である象徴だよね。
昔から海の恵みを受けてきたり、外敵から守られたり。開国後は航路として経済的にも支えられてきた。その海は今、近隣国の脅威にさらされてるから、防衛力も強化しないとね。
海の日が祝日化される前の「海の記念日」は、明治天皇の航海に由来し、昭和16年に定められた。「学生たちに海の思想を大いに吹き込みたい。休みの日がいい」という当時の経緯もあるけど、海国日本の繁栄を願ったんだろうね。
でも、今の若者は海への関心が低くて残念。日本の繁栄が海と共にあるということに心を向けてほしい。
といってます。
辺野古工事差し止め提訴へ 政治対話をあきらめずに
★毎日新聞さんは、
訴訟合戦が続きそう。岩礁破砕許可や漁業権の認識違いといったことで泥沼化するばかりだね。
翁長知人は埋立承認を撤回しようとしてるけど、支持派が減って勢いなくなってきたね。裁判で工事継続が正当化されたら県側がピンチに。
円満解決に向けようって去年3月話してたよね。法的にどうかって揉めるのではなく、政治判断的にどうかって話をする姿勢を、双方が持たなきゃね。
といってます。
社説一覧 2017/7/17(月)
朝日新聞
憲法70年 多様な人々の共生社会を
産経新聞
韓国の女性家族相 「反日宣伝」が仕事なのか
海の日 若者の関心高める施策を
毎日新聞
海汚すプラスチックごみ 国の危機感と対応は鈍い
辺野古工事差し止め提訴へ 政治対話をあきらめずに
日本経済新聞
医療・介護費を不断の改革で抑えよ
読売新聞
2五輪一括決定 魅力ある祭典に変われるのか
空き地活用策 地域の新たな「資源」にしたい
◇ ◆ ◇
先週一週間の社説を振り返る記事はこちら↓
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