本から学び仕事に活かすブログ。

ビジネス書の研究、社説の読み比べ、要約など。世の中の「学び」を見つけます。

【社説読み比べ・例】内閣改造に対して新聞5社の反応は|2017/8/4(金)

社説読み比べタイトル8/4

社説とは新聞や雑誌の「意見・主張」をいいます。

新聞各社が、それぞれの立ち位置から「どの出来事に対して」「誰の」「何に」もの申しているのか。新聞大手5社の社説を読み比べて要約します。 

もくじ

内閣改造一色…にさせない朝日の二枠目。

内閣改造について5社出揃いました。

今回の人事はおおむね妥当と各社が評価する中、朝日さんは一線置いてるご様子。「社説二枠も使って言う事でもないぜ」ってなリベラル側に徹したのでしょうか。

各社のご意見を一言にし、比較してみましょう。

 

朝日新聞

失速の一番の原因は安倍首相でしょ。

f:id:daishibass:20171203081633j:plain政権に対して厳しい朝日新聞さんの基本姿勢が見て取れました。

 

産経新聞

よっしゃ憲法改正と国防じゃ。

f:id:daishibass:20171203081633j:plain改憲、国防の声が大きい新聞といえば、産経新聞さんです。

 

毎日新聞

まず稲田氏を国会に呼ぶのと森友問題ハッキリさせること。

f:id:daishibass:20171203081633j:plain朝日さんほどズバっとした物言いではないにしても、そのリベラルな姿勢は近いものがあります。本質はどうか、ということに目をむけるのも毎日さんです。

 

日経新聞

もう疑惑隠しやめてちょ。

f:id:daishibass:20171203081633j:plain「実際問題どうするの?」とどこよりも現実的な反応を見せるのが日経さん。

 

読売新聞

自民党をみんなに支持してもらおうねぇ。

f:id:daishibass:20171203081633j:plain政権に寄り添うなら読売さん!

 

各社それぞれの立場から、一つのテーマにたいして色んな見方があり、それを味わえるのが「新聞社説読み比べ」と言えるでしょう。

 

では、各社の社説を要約をしてみます。

(PR)

 

 

2017/8/4(金)5社の社説要約 

朝日新聞

内閣改造 強権と隠蔽の体質正せ

イメージをガラッと変えたいんだろうけど、政権失速の最大原因は安倍首相だからね。

稲田氏を閉会中審査に出席させないあたり、隠蔽の体質は変わってないよね。

加計問題へのおごった態度。都議選最終日、アキバでの辞めろコールへの反発。共謀罪法を採決強行…。首相は記者会見で頭を下げて反省を口にしたけど人事見る限りは、うそくさい。

とりあえず臨時国会を早く開いて、真実を言ってね。

首相自らが傷つけた政治への信頼を回復できるか、首相に問われてるんです。

 

原子力機構 組織の根本にメスを

ビニール袋が破裂し作業員が被爆した事故は、過去の情報共有や伝達が出来ていれば、予想出来ていただろう。

核を再利用させるための工場でも、ずさんな管理が明らかになった。組織体質を根本から直さないとね。と言っても組織内だけでは限界があるから、航空や宇宙といった危機管理の仕組みがしっかりしてるとこから人材を招いたらいい。

二度と事故を起こさないったいう意識と緊張感を持ってほしい。

 

産経新聞

内閣改造 憲法改正へ歩み止めるな 北の脅威から国民を守り抜け

稲田氏の自衛隊への統制の取れなさが表れた。首相自ら、加計問題の対応に反省してたね。

今回の改造で首相が目指そうとしてることには妥当だね。

ただ憲法改正はブレーキかけちゃダメだよ。国防の概念と、組織ルールが抜けてることが今憲法において一番の課題だから、安倍首相と与党は積極的に改憲を進めてほしい。

北朝鮮の対応も早急にね。防衛相経験者の小野寺五典氏をまた起用したのは妥当。防衛体制を抜本的に強化して整備急いでね。河野太郎外相は圧力かけていかなきゃ。

まもなくの安全保障協議委員会も、日米同盟の力を強める大切な機会だよ。

経済再生を最優先だと安倍首相は言ってるね。息切れ感の出てるアベノミクスを立て直そう。混乱起きた前回と同じ構造で不安っす。

稲田氏を国会に呼ばないのはおかしい。信頼回復っていうなら自衛隊日報問題のこと話してもらってね。

 

毎日新聞

安倍首相が窮余の内閣改造 政治姿勢も手法も変えよ

首相と方向性の異なる野田聖子氏を総務相にするなど、おともだち内閣から抜け出そうとした点は評価できる。

岸田文雄氏の要望を受け入れて、外相から党政調会長に変えたのも注目点。敵対したくないんでしょうね。

閉会中審査に稲田氏を呼んで、南スーダンの日報問題について話してもらうことと、森友問題をハッキリさせることがを、国会で早速やってもらいたい。

加計問題であらわになった政権と官僚との歪みもすぐ見直してね。

安倍首相の支持率ガタ落ちしたから、改憲もスムーズには進められないね。安倍首相の言葉通りこれまでの策を反省しつつ、経済最優先に向いてほしい。

外相に河野太郎氏、防衛相には小野寺五典氏と、首相とは派閥の違う二人には、首相との連携をプラスに繋げてもらいたい。

首相自ら語ったように、国民と共に政治を前に進めていってね。

 

日本経済新聞

改造内閣への注文(上)
政権への信頼の回復こそが急務だ

森友問題は政権内に丁寧に説明しようという意識が欠けていた。 稲田氏の都議選での発言とか、不適切な言動も目立った。

政権の不信感は高まりまくった。

今回の実務的な人事は妥当。疑惑隠しに繋がらないようにね。

周辺国の対応や、米国との絆を深めるといった国際社会との結束を固めることも必要。自衛隊の立て直しもだよ。

経済・財政や安全保障政策への取り組みを先にできるよう、政権運営していってね。

 

読売新聞  

安倍内閣改造 「経済最優先」で原点回帰せよ 堅実な布陣で負の連鎖断てるか

政策を着実に進めて結果を出すことが、信頼回復に繋がるね。堅実な布陣にしたのは妥当。

経済最優先の方針は当然。消費者の貯蓄志向を変えるなら、老後や子育ての不安を無くさなきゃね。

日米同盟の強化も必要だよ。

外相に起用された河野太郎・前国家公安委員長の実力は未知数。6日からのASEAN関連外相会議で腕が試されるね。

3年足らずでの再登板をする小野寺五典防衛相は、まず省内を立て直さなきゃ。

文部科学相になる林芳正・元農相には、加計問題を積極的に説明してね。

総務相には、安倍首相と方向性が違う野田聖子・元郵政相。おともだち優遇の批判を受けての起用だろうね。違う意見には謙虚に耳を傾けなきゃいけないし。

総務会長は竹下亘国会対策委員長、政調会長には岸田文雄外相。つなぎ役と情報発信に期待。

丁寧に国会を進めて、自民党は幅広く支持してもらえるよう、しっかりと議論してね。

 

社説参照先一覧 

朝日新聞・社説トップページ

産経新聞・社説トップページ 

毎日新聞・社説トップページ 

日本経済新聞・社説トップページ

読売新聞・社説トップページ 


社説を読み比べて要約することについて。 

◇ ◆ ◇

こんな記事もあります↓

 

www.daishibass.com

 

 

PR