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社説とは新聞や雑誌の意見・主張。
新聞各社のたぶん偉い人たちが、まるでお小言のように、時にガミガミと、時に淡々とモノ申す。どの話題の?誰に?どんな論点で?
文字のエキスパート達による競演の日々!
新聞大手5社の社説を読み比べて要約します。
もくじ
《記事比較①》日米首相電話協議
北朝鮮の情勢が緊迫感を増す中、安倍晋三首相とトランプ米大統領が電話で協議しました。圧力一辺倒だった社説の空気も、少しずつ流れを変えていきます。2社がモノ申しました。
産経さんは、これまでの立ち位置からしても、防衛や攻撃も「視野」に入れてのことかと。毎日さんは、圧力から緊張緩和への流れも必要と申してます。
産経新聞
北の攻撃予告 日米連携で万全の備えを
日米首脳は電話協議を行った。
北朝鮮にはミサイル発射させないと認識で一致したものの、国際社会の圧力をかけても、いまだミサイル開発を阻止できていない。
北朝鮮にはこれ以上の暴挙は許さないという態度を示すと同時に、米国とは具体的な連携について話し合って欲しい。
日本も多くの事態を想定した準備が必要だ。
毎日新聞
日米首脳の電話協議 緊張緩和の連携が必要だ
北朝鮮の度重なるミサイル発射は、国連安全保障理事会決議に違反する。
ただ、トランプ氏も煽るような発言をしており、国内外が批判の声もある。
日本も迎撃体制を整えるが、見込みは薄い。
圧力だけでなく、緊張緩和の流れも必要だ。
《記事比較②》文大統領の演説
韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」の演説をしました。
強制徴用の徴用工問題と慰安婦問題について語り、日本の指導者に「勇気ある姿勢」を求めたことについて2社がモノ申してます。
主張を否定しつつも歩み寄りを見せる毎日さん。拒否オンリーの読売さん、という立ち位置となってます。
毎日新聞
文大統領の光復節演説 慎重さ欠く「徴用工」言及
徴用工問題は請求権協定で解決されたことが2005年の盧武鉉(ノムヒョン)政権で再確認されている。
とはいえ当時の軍事政権では、元徴用工の思いが反映されてない事にも理解できる。
韓国は感情的だが、両者ともに慎重な対応が求められていることを自覚しなければいけない。
読売新聞
文大統領演説 「慰安婦」蒸し返しは許されぬ
慰安婦や「強制徴用」などの歴史問題を蒸し返す韓国の主張は、到底受け入れられない。
文氏が、朝鮮半島での軍事行動について「だれも、韓国の同意なしに決定できない。韓国政府は全てを懸けて戦争を防ぐ」と語った事に懸念する。米国の北朝鮮攻撃は韓国が阻止するとのメッセージだと、北朝鮮に受け取られかねない。
米韓は連携を強めるべき。
では各社その他の社説を要約します。
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朝日新聞
憲法70年 学びの保障、広く早く
「高等教育を万人の開かれたものに」という考えは正しく、重要性が高まる。
お金の問題で高等教育を諦める人が出るのは、日本の損失だと認識を共有したい。
すぐの無償化をするには3・7兆円の財源が必要なため難しい。まずは奨学金制度の改善をすすめるべき。
水産資源 管理強化の具体策急げ
魚が減る、漁獲量が少ないといったニュースが続く。魚介類の乱獲を防ぐ資源管理が必要。
上限を決める「漁獲可能量」制度の、対象とする魚種を増やすことや、漁業者ごとの「個別割り当て」で早い者勝ちを防ぐことを検討するのは、妥当だ。
日本は取り組みが遅れてきた。他国に一層の資源管理を求めるためにも、漁業大国である日本が模範を示すべき。
産経新聞
北の攻撃予告 日米連携で万全の備えを
《記事比較》を参照。
戦後72年の靖国 だれに「申し訳ない」のか
国の指導者が国民を代表して哀悼の意を表すの当然。安倍首相には靖国に参拝して欲しい。「参'拝に行けずに申し訳ない」とは誰に向けてのことか。
国や家族を思って逝った尊い犠牲の上に国が築かれた歴史があると、改めて知る日としたい。
毎日新聞
日米首脳の電話協議 緊張緩和の連携が必要だ
《記事比較》を参照。
文大統領の光復節演説 慎重さ欠く「徴用工」言及
《記事比較》を参照。
日本経済新聞
米朝ともに軍事緊張を高める言動慎め
米朝間の最近のやりとりは度が過ぎている。
北朝鮮の核問題には、まず経済制裁で北朝鮮の自制を促した後、米国主導で対話を進めるしかない。そのために中ロにも協力してもらい制裁圧力を強める。
ただ、予測不能な北朝鮮の行動には万全の体制が必要。
4%成長は追い風参考記録だ
緩やかに景気が回復してるという政府の判断は、とりあえず妥当。ただ、個人消費で伸びたのは「背伸び消費」だったのかもしれない。
政府は目先のGDPの変動に気を取られず、中長期の目線で構造改革を進めてほしい。
読売新聞
戦没者追悼式 惨禍の記憶を次代につなごう
天皇陛下は、戦時中の記憶を次代に引き継ぐ責務があるという信念をお持ちなのだろう。退位の意向を示した後も公務などに精力的に取り組んでおられる。
皇太子さまは「陛下のお気持ちを踏まえ、全身全霊で取り組む」と、象徴天皇の努めに述べられた。陛下の心は引き継がれるだろう。
国民も、戦禍の語りを継いでいかなければ。
文大統領演説 「慰安婦」蒸し返しは許されぬ
《記事比較》を参照。
社説参照先一覧
朝日新聞・社説トップページ
産経新聞・社説トップページ
毎日新聞・社説トップページ
日本経済新聞・社説トップページ
読売新聞・社説トップページ
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