本から学び仕事に活かすブログ。

ビジネス書の研究、社説の読み比べ、要約など。世の中の「学び」を見つけます。

新聞社説の読み比べを毎日やって分かったこと。読み比べ例(2017.8.26~9.1)

新聞社説を読み比べて、何がわかるのか

一年以上読み比べを行ってわかったこととは、ずばり「各社の意見が全然違う!」ということです。

同じテーマを取り上げてもそれに対する「意見や主張」が各社によってガラっと変わってきます。それはつまり、各社の取っている立ち位置が違うということになります。

 

実際にはどのように違うのか

新聞大手五社(朝日新聞・産経新聞・毎日新聞・日経新聞・読売新聞)の2017年8月26日(土)~9月1日(金)の社説読み比べを振り返って、各社の意見の違いを比較してみましょう。 

もくじ

 

8/26(土)

8/26の記事 

南海トラフ地震について

朝日新聞… 難題だが政府は生産と流通の混乱が起きない計画を立てなきゃね。

ちなみに24日には産経新聞も取り上げています。

産経新聞…防災意識が高い海溝型だけでなく、前後に起こる直下型への備えも必要だろう。

 

8/27(日)

8/27の記事

「大震法」見直し①

産経新聞…現在の地震学では「発生を予測するのは困難」との見解。「予測可能」が前提の大震法は撤廃すべき。

 

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8/28(月)

8/28の記事

成人年齢18歳引き下げについて

朝日新聞…課題多いのに引き下げに向かうのはどうなの?

ちなみに22日には毎日新聞がモノ申してます。

毎日新聞…自立ばかりが強調され、必要な保護政策が置き去りではイカン。

 

8/29(火) 

8/29の記事

10回目の全国学力調査①

小中学生を対象とする全国学力調査は今回で10回目となり、朝日新聞、産経新聞、毎日新聞の3社が取り上げました。

朝日新聞…いい授業させようってのは良いけど、こだわりすぎて本末転倒するなら考えもの。

産経新聞…ほらやっぱ成果出たよね

毎日新聞…プラスの変化が見えぬ。

 

「さい帯血」無届け使用で逮捕①
臍帯血(さいたいけつ)」を無届けで使用したことで、販売会社社長や院長合わせて6人が逮捕されました。

各社ともに「民間バンクには規制が無い」ことを問題としています。

朝日新聞…再生医療の機関に、ちゃんと情報出させなきゃ。

毎日新聞…企業の監視を強化すべき。

読売新聞…厚生労働省は逮捕前から、該当する医療行為をやめてって言ってたよ。

 

8/30(水)

8/30の記事

北朝鮮のミサイル発射
北朝鮮が発射した弾道ミサイル1発は、北海道上空を通過して太平洋上に落下しました。5社ともに取り上げましす。

朝日新聞…日米韓が結束の意志を共有しなければ。

産経新聞…日本は「専守防衛」から「積極防衛」へ立場を転換をすべき。

毎日新聞…北朝鮮に利害ある各国と共通項を見つけながら、外交路線を進めることに忍耐強く取り組むべき。

日経新聞…まずは国際社会が結束し、北朝鮮に更なる制裁圧力をかけるべき。

読売新聞…北朝鮮制裁を徹底することが重要だ。日本は敵基地攻撃能力を持つことも検討すべき。

 

「さい帯血」無届け使用で逮捕②について

昨日29日の3社に続き、産経新聞と日経新聞も取り上げました。

産経新聞…ちゃんとした仕組みをすぐ作らなきゃ。

日経新聞…他に同じことしてる人いるんじゃ?

 

8/31(木)

8/31の記事

麻生副総理のヒトラー発言
麻生副総理は、ヒトラーの動機は正しい取られるような発言をし、批判を受け撤回。2社が取り上げました。

朝日新聞…あまりにも軽い発言だ。だが責任は重い。
毎日新聞…撤回なんかできないよ。政治家の動機だって大切だわ。

 

北朝鮮に対して国連安保理の対応
国連安全保障理事会は、北海道上空を越える弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対し、強く非難する議長声明を全会一致で採択しました。2社が取り上げます。

産経新聞…核・ミサイルを放棄してほしいから、中ロ絡めて追加制裁。
読売新聞…中ロが絡むにしてはまぁ進んだ。「日本の島国の輩が仰天する」とか許せん。

 

10回目の全国学力調査②

8/29の朝日新聞、産経新聞、毎日新聞に続き、読売新聞も取り上げました。

読売新聞…応用問題は不振が続く。競争させすぎは良くないが、現状を踏まえて全体学力を高めるのは大切。

 

小池都知事の追悼文見送り
関東大震災の時に虐殺された朝鮮人犠牲者を慰霊する、9月1日の式典への追悼文について、小池都知事は今年からやめることを決めました。毎日新聞が取り上げます。

毎日新聞…虐殺の認識を明らかにして。震災被害と合わせようと、意味のすり替えと受け取れる。

 

「大震法」見直し②

8/27の産経新聞に続き、日経新聞も取り上げました。

日経新聞…有識者会議の案は中途半端な点が多い。急に起きても被害を減らすことを考えるのが役割だ。

 

9/1(金)

9/1の記事

防災の日

防災の日と何を絡めているか、各社に違いが出ました。

朝日新聞…関東大震災、自警団に殺された朝鮮人や中国人に対しての追悼文を送らない小池都知事のリーダーの資質が問われる。

産経新聞…「感震ブレーカー」の普及率100%を実現すべき。

毎日新聞…南海トラフの巨大地震、首都直下地震は、近い将来起こりうる。行政の「公助」、地域社会の「共助」、一人一人の「自助」が大切。

読売新聞…地震は予知が難しいとの見解に移り変わる。法改正のみでなく体制全体を再構築すべき。

 

2018年度予算要求
来年度予算の各省庁による概算要求の締切りでした。

毎日新聞…日銀の金融緩和にともなう歴史的な低金利が、危機感を弱めてるよね。

日経新聞…表に出ない隠れ要求、補正予算での水膨れに注意すべし。

読売新聞…いつも通り「特別枠」が設けられた。社会保障費は高齢化が進む中、前年度並みに抑える方針だ。

 

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