「○○○」とはずばり「TPO」なんですが…
TPO、つまり「聞き手側に合わせて、こちらが何を出すかを選んだほうがいい」ですよね。ということです。
要約とは「相手に伝えるための手段」
要約するテーマについて、それを知らない人には「全体を表すこと」や「本質的なこと」を伝える方が良いでしょうし、詳しい人に対しては「より専門的なこと」に突っ込んだ方が良いでしょう。
つまり伝える相手によって出すものを変えるということは、その人にとっての「ちょうど良い」ものを出すということです。
ガンダムの監督さんですか?
とあるサッカーファンのお言葉で、いまでもなるほどなぁと思うことがあります。
「サッカーファンはね、みんな監督なんだよ。自分の好きなチームに[誰をどう采配しろ]とか、[なぜあのタイミングで選手交代しなかったんだ]とか、思い思いのことを言うんだよね。確かに、それがサッカーの楽しみ方なのかもしれないね。」
なるほど、そういうものなのですね。サッカー愛の形を感じる言葉でした。
一方で
話変わりまして、「某テレビ、某今でしょ」で(もう今ではないけど)話題になった20字要約。
ものごとの本質をとらえて一言で表すというのは、簡単そうで難しいものですね。
その20字要約を「機動戦士ガンダム」でやってみるということなんですが、ガンダム好きな私は、ふと先程のサッカーファンの話を思い出したのです。
「あ、ガンダムとは○○だ!」って、確かに言いたいわ!
うん、言いたい(笑)
ということで、「機動戦士ガンダムを20字要約」してみたいと思います!
要約の方向性
・物語の本質
・物語の目的
このどちらかは少なくとも入れるものとします。
「要約というアウトプット」をするのに、「場の空気を理解しよう」ということまで必要になるとか、ちょっとアレ(めんどい)かもしれませんが。
まぁでも、3パターンのシチュエーションを想定して、それぞれの場面ではどんな20字要約が適切かを考察してまいります。
説明(という名の言い訳)つきです…よろしくお願いします!
要約3つ、こんな感じです。
では「機動戦士ガンダムの20字要約」を各シチュエーションごとにやってみましょう。
シチュエーション①【何?ガンダムとか知らんし。という空気が濃い時に】
あまりマニアックなことを言ったら、冷た〜い空気を産んでしまいそうですので、こうしました↓
「宇宙戦争に巻き込まれた少年が生き抜く物語」
説明:
ガンダムといえばモビルスーツ!ですがロボットアニメとしてでなく「人間ドラマなのだよ」という部分を強調する案です。
シチュエーション②【結構知ってる人が多い、比較的フレンドリーにいける空気の時に】
1番やりやすそうな雰囲気かな。こんな感じでいかがでしょうか↓
「モビルスーツに乗った哀戦士達の人間ドラマ」
説明:
哀戦士というフレーズを出すことで、(ぅあいー、ふるーえるーあいー♪)と歌い出したくなる気持ちを誘い出します。つか私自身が歌い出したくなりました!
シチュエーション③【マニアの影響下にあり下手なこと言えないし、かと言って大まか過ぎても認められない空気にある時】
なんなんだそのシチュエーションは!?マニアの影響下ってなんだよおっかないな!と自分突っ込みを。で、こんな感じで要約してみました↓
「人型ロボは、作っちゃいけないものなんだよ」
説明:
ガンダムを知る人たちなら(あぁ戦争になるからなぁ)といったを想像するかもしれません。
実はこのセリフ、本編のものでも、劇場版のものでもありません。ガンダム生みの親である富野由悠季監督が、宇宙エレベーターという本の著者と行われた対談内での発言でした。
「宇宙エレベーターの本」はこちら↓
富野監督は言います。「ガンダムという存在は作ってしまってはいけないんだ。と気づき、ハッキリと言えるまでの境地に至った。これからの未来について、本当にすべきことは何かを考えなければいけないし、そういう風に子供たちに教えていかなければならない。
これがいいと思っていた未来像は、間違っていたのかもしれない。でも、これはエンターテイメントだから許してね。」と。
人生を深く噛み締めたからこそ言える、大人の深慮ある発言だなぁと感慨深く思いました。まさにエンターテイメント。なのに妙にリアル!と感じてしまう説得力。
人気の衰えを知らないガンダムコンテンツ。こんなにも長く愛されるとは大変な偉業ですし、多くの人を受け入れられるだけの深い世界観があるのだと思います!
私はまだ見てない作品が多いのですが、老後の楽しみに取っているのです(笑)
話を逸してしまったので、まとめっ!
・要約はTPOに合わせて
・20字要約には、本質的なことか物語の目的を含める
・ガンダムおもろー!
以上です!ありがとうございました!
◇ ◆ ◇
こんな記事もあります↓