本から学び仕事に活かすブログ。

ビジネス書の研究、社説の読み比べ、要約など。世の中の「学び」を見つけます。

「次は何をすればいい?」ビジネスで打つべき次の一手を、4つの概念から考察してみる。

「次は何をすればいい?」

社内で検討されているビジネスアプローチ、すなわち「次の一手」への進め方は、はたして的確でしょうか。それとも疑問を持っていますか?

オルガ、次は何をすればいい?が元の画ですね

出典 サンライズ

 

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」では主人公たち鉄華団の少年達も、生き抜くために正に命を懸けて「仕事」をしていました。(鉄血のオルフェンズについてはまた別の機会で熱くなりたいと思います)

 

私たちが生き抜くための「次の一手」は、どうあるべきか。

今回は、週刊ダイヤモンド11月4日号に掲載の「シリコンバレーの流儀」の記事から「帰納法」と「演繹法(えんえきほう)」という2つ考え方を参考にしてみます。

さらに加える2つの概念「商品ライフサイクル」と「6色蛍光ペン勉強法」も合わせ、全部で4つの考え方を絡めて「次の一手の考え方」を考察してみます。

 

今回の記事で参考にした「週刊ダイヤモンド11月4日号」はこちら↓

 

まずは記事から必要な部分を抜き出して、要約をします。

参考記事:シリコンバレーの流儀(P106~107)より
週刊ダイヤモンド記事画
「6色蛍光ペン勉強法」 を使って、下記のような抜き出し方をします。

結論:オレンジ

定義:ピンク

仮説:みずいろ

分析:きいろ

良い点:みどり

悪い点:むらさき

6色蛍光ペン勉強法については、後ほどご説明いたしますね。

 

①「帰納法」

多くの観察事実から似ている事例をまとめ上げることで、結論を導く方法。

例:

顧客A、顧客B、顧客Cを観察して「共通するニーズ」を理解して、自社サービスの改善を行う。

ポイント:

社内ヒアリングや市場調査を丹念におこなう。

企業の経験や勘に合ったものであるかという社内の納得感が必要になる。

弱み:

知り得た情報が顧客や市場のすべてとは限らない。

これから起こりうるであろう、市場変化に対しては無力。

気づかないうちに新たな勢力に先を越される「イノベーションのジレンマ」に陥りやすい。携帯電話がいつの間にかiPhoneにシェアを奪われていた、というようなこと。

 

②「演繹法(えんえきほう)」

仮説やルール、観察事項から、ロジック(理屈)に基づいて「これが必要だよね」という結論に導く。

例:民泊サービスで爆発的に広まったAirbnb(エアービアンドビー)の新規事業導入への考え方

機会1. ITやソーシャルネットワーク(SNS)の仕組みが、世に出来上がっている

機会2. 多くの人が自宅に使ってない部屋がある

機会3. ホテルの宿泊費は高い

機会4. キッチン付きの部屋に泊まりたい人はたくさんいる

 

《仮説》したがって、ITやSNSの仕組みを使えば、低コストで部屋の貸し借りができる仕組みが作れるだろうと考えた。

 

新たな価値を投入するなら、どうやら「演繹法」を使うことがよさそうだ、と考えられます。図の部分を拡大してみます↓
帰納法と演繹法の違い図 

2つ方法における決定的な違いとして「仮説を立てる」ということが、色分け法を使うことで見た目にも分かりやすくなりました。

 

では、既存サービスを展開している企業にとって「仮説を立てるという方法」は少なくとも「いつ行えばよい」のでしょうか?

次に見る商品ライフサイクルから、「いつまでに?」を考察してみます。

 

③商品ライフサイクル

あらゆる商品、サービスには「生まれる~終わる」のサイクルがあります。期間の長短はあるにしても、「せめてここの段階に来てしまったら、新たな手をうたなければヤバイ」という時期を理解しておくのは必要だと言えます。

下図の中央部分、A~Dが、その商品ライフサイクルの期間となりますが、Dの段階、すなわち「落ち目」になってからでは遅い、ということです。

Cの成熟期までが「次の一手を考える」期間です。潤沢な資金運営ができている間が、次の新たな価値について考える時期となります。

新興勢力といった「外的な脅威」に対しても対抗手段を考えておくことが必要でしょう。

同時に「いかに成熟期を長く、大きなボリュームで続けられるか」ということもポイントとなります。

ライフサイクルイノベーション説明の画

ライフサイクルは、どの発想法を使うにしても必ずセットで考えておきたい概念です。

ちなみに、それぞれの段階においてどんなイノベーションがあるか(4つ、2つとかいてある部分)については後でご紹介するビジネス本「ライフサイクルイノベーション」がわかりやすいです。

 

④6色蛍光ペン勉強法

「仮説を検証する」ということは経済学にとっても重要な部分で、そこから改善につなげていくというサイクルを回しているのが経済学です。今回の記事でも活躍したように、蛍光ペンのライン引きをして「何のことについて書かれているか」をハッキリさせるのにとても重宝します。経済学だけでなくビジネスの要所を掴むのにも、適した方法ということですね。

 

まとめ

・「帰納法」になりがちの日本企業的な体質に「演繹法」という発想を取り入れる。

・「商品ライフサイクル」を意識して、「世の流れ」を意識しつつ「いつまでに」という見方も押さえておく。

・6色ペン勉強法で「仮説」「結論」などを明らかにして、理解力を高める。

 

コメント画このように考察すると「複数のものごとの見方でとらえる」という行為は必須といえます。それぞれの弱点を補えれば、より良い一手を検討できそうですね!

色んなものの見方、学ばせていただきます。

 

参考文献

参考文献という名の、おすすめ情報です!

 

【週刊ダイヤモンド】

最も売れているビジネス誌!「お得な定期購読」はこちらです。

週刊ダイヤモンド公式サイト

書店売上No.1ビジネス誌『週刊ダイヤモンド』1冊あたり391円【最大45%OFF】

週刊ダイヤモンド定期購読画像

 

【ライフサイクルイノベーション】

ライフサイクルにおけるAの導入期~Dの衰退期まで、14のイノベーションを提唱しているビジネス本「ライフサイクルイノベーション」はこちら↓

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

ライフサイクル イノベーション 成熟市場+コモディティ化に効く 14のイノベーション

 

いつの時代においても通用する、いわば「考え方のスタンダード」となることが提唱されているので、10年以上経っている今でもまったく古さを感じさせず、とても参考になります。

f:id:daishibass:20170720233615j:plainちなみに私の大好きな「ファミコン」や「プレステ」は「プラットフォームイノベーション」という戦略を駆使していた、ということがわかります。「様々なメーカーが出すゲームソフトのプラットフォームになっている」ということです。

ライフサイクルイノベーション本の画

 

【6色ペン勉強法】

著者の石川秀樹氏が提唱する「経済学」の概念がとてもスムーズに頭に入るようになる勉強方法です。

6色蛍光ペンでわかる経済―「思考パターン別・塗り分け勉強法」で経済・ニュースを理解する

6色蛍光ペンでわかる経済―「思考パターン別・塗り分け勉強法」で経済・ニュースを理解する

 

 

当ブログでは、この「6色蛍光ペンの勉強法」を応用させて「ものごとの本質をさぐる」ための方法として分類考察ということをしています。参考記事はこちら↓

www.daishibass.com

 

6色蛍光ペンのガチンコ対決の模様はコチラの記事にて!!白熱の戦いが繰り広げられましたっ

www.daishibass.com

6色蛍光ペンをガチンコ勝負させた結果、私が愛用している6色蛍光ペンは「ビートルティップ」ちゃんです↓

コクヨ 2色蛍光マーカー ビートルティップ・デュアルカラー 3本 6色 PM-L303-3S

コクヨ 2色蛍光マーカー ビートルティップ・デュアルカラー 3本 6色 PM-L303-3S

 

 

 「はてなブログで6色蛍光ペン風にする」ならこちらの記事↓

www.daishibass.com

 

以上です。

ではでは、また!