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蜜蜂と遠雷(第156回直木三十五賞・第14回本屋大賞 受賞作品)を読んで。

蜜蜂と遠雷

2017年に「第156回 直木三十五賞」と、「第14回 本屋大賞」を受賞した「蜜蜂と遠雷」を読みました♪ 

蜜蜂と遠雷の画像①

唐突ですが、あなたは人生で何かに向かって、ひたむきな努力を知っていますか?もしくは自身で続けたことがありますか?それとも今がそうですか?

舞台は

舞台は国際的な地位を確立しつつある、日本のとある場所で開催される国際ピアノコンクール。そこに参加する非凡な才能を見せる若き天才たちの、それぞれが葛藤を抱えつつもチャレンジをしていく姿。エネルギッシュかつ感情豊かなお話で、音楽に対する愛情がダダ漏れしてます。

 

どんな人におすすめか

どんな業界においてもいわゆる「トッププロ」と呼ばれる人たちの、尋常ではない努力や才能に、もし身をもって体験されたことがある方でしたら、ぜひとも本書をおすすめします。

もちろん、吹奏楽部などの音楽経験者の方にもおすすめします。ただひた向きに、純粋に音楽と向き合っていた時のことを思い出して、胸が熱くなるかもしれません。コンクール独特の雰囲気が文章で生々しく表現される様子が格別なのです。コンクール経験者には本番前の舞台裏の緊張感がシンクロするのではないでしょうか。

もちろん、音楽未経験者の方にも、独特の雰囲気を味わっていただけるのではないかと思います。

 

ただし、もし「諦められない何かを捨てきれず、胸をつんざくような思いが未だにある」という方には、感情がおもいっっっきりえぐり取られてしまうような、ぐっっと胸を締め付けられる思いをしてしまうかもしれません。

そんな体験をなぞるかのような、リアルな感情が体から湧き出てきました。少なくとも私は、体を震わせながら涙の線を作って読んでしまった箇所がいくつかありました。ほんと、外で読まないでよかったです(笑)

 

本書が読者への「ギフト」だと思う

本書中の登場人物たちにとって「カザマ ジン」という人物が「ギフト」…すなわち天からの贈り物だと「とある重要人物」が推薦します。

ですが私たち読者にとって、本書こそが「ギフト」ではないかと。そんなインパクトを受けました。500ページ以上もある分厚い本書。この中に込められた登場人物たちの感情が私たち読者に届く瞬間、「ギフト」がどういう意味を持つのか、登場人物と同じように、何かが伝わってくるような気がします。

 

 「蜜蜂」と「遠雷」とは本書にとって何であるか

「蜜蜂」とは本書ではどのような存在なのかというと、このように語られています。

明るい野山を群れ飛ぶ無数の蜜蜂は、世界を祝福する音符であると。

では「遠雷」とは?

この「遠雷とは何か?」をどのように解釈するかが、本書の読みどころの一つではないかと思います。

 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

あなたが思う「遠雷」 とは?

「ギフト」とは?

本書が読者に届けたかったメッセージは?

 

今回は、以上です☆

 

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