今日もあなたにとって、充実した一日となりますように。
もくじ
社説とは
新聞や雑誌の、その会社の主張・意見。
新聞各社のたぶん偉いひとが、それぞれの考え方や立ち位置などをもとに、日々、世の中にお小言をいっているよう。
時にガミガミと、時に淡々と、賢者たちが一言もの申す。 何の話題を?誰に対して?
文字のエキスパートたちの共演の日々。大手5社の社説の読み比べで学びます!
【今日の社説 2017/7/10(月)】
朝日新聞
「共謀罪」施行 危うさを問い続ける
米国とロシア 建設的な大国関係を
産経新聞
G20首脳会議 反保護主義に懸念残した
閉会中審査 なぜ「北朝鮮」を論じない
毎日新聞
米の孤立目立ったG20 協調を空洞化させるのか
北朝鮮問題と国際社会 日米韓で手詰まり打破を
日本経済新聞
保護主義の連鎖回避へ協調再構築を
若者が投票しやすい仕組みに
読売新聞
トランプ外交 中露の対「北」融和を許すな
パワハラ防止 企業は危機感を持って推進を
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G20とその周辺で行われている各国対談で、昨日に引き続き賑わいを見せてます。
ただ、G20そのものについてはあまり成果が見込めてないようです。
G20首脳会議について
3社が取り上げてます。
★産経新聞さんは、
保護主義が広がる危険が消えなかったG20について、
「保護主義と闘う」っていつもなら当たり前だったのに「不公正な貿易への対抗措置」を加えて米国がやっと折れたね。
それでも米国が輸入制限措置取るってんならEUは報復するって言うし。鉄鋼の過剰生産問題会議の枠組みで解決してってことになったけど、どうだろうか。
IMF、世界銀行、WTOは、保護主義広まったら経済成長妨げる、やべぇぞって懸念してる。EPAで自由貿易うまく行きそうな日本が欧州たちと協力して、アメリカに保護主義やめとこうって説得しなきゃ。
せっかくG20として集まったんだから、多国間での協調の成果が見たいよね。2国間の首脳外交の場としては機能してるようだけど。
といってます。
★毎日新聞さんは、
メインテーマの「反保護主義」と地球温暖化対策で結束が乱れたG20について、
超大国の米国は、本当ならリーダーとして全体をまとめる責任あるはずなのに、乱す側かい。
「保護主義と闘う」文言は入ったけど弱まった。不公正な貿易相手国への「正当な対抗措置」を認めたからね。何が正当なの?って独自判断じゃん。
パリ協定も米国だけだよ、早期実現取り組まないのは。
まぁG20は足並み揃えるの難しいだろうけど、世界経済を安定させる為なのに、トランプ大統領はそういう意識欠けてるよね。温暖化対策みんなで話してる時も、途中で抜け出して、プーチン大統領とずっと喋ってるし。
そもそも2008年に米国がG20やろうって声かけたんじゃんか。リーマン・ショック乗り切るのにさ。経済グローバル化もしてるのに、矛盾っすわ。
再来年はG20日本でやるね。米国をどう協力体制にさせるか、日本の宿題だね。
といってます。
★日経新聞さんは、
米国と他メンバーの溝が埋まらなかったG20について、
米国のひとりよがりを見過ごすようでG20の意義を疑問にすら感じる。保護主義との「闘いを続ける」って明記されたのは良いけど、同時に認めた〔不公正な貿易相手国への「正当な対抗措置」〕の不公正ってナニ?
中国の過剰生産が問題の根っこにあるよね。米国が「輸入抑制策やる」ってなったらEUが「じゃあ対抗措置取るわ」って貿易紛争していったら、まずいっしょ。
パリ協定でもさ、話し合い中にトランプ大統領はプーチン大統領に会うため途中退席するとか、マジないよね。
これ日本がちゃんと米国と話して、孤立から引き戻さなきゃね。
といってます。
米ロ首脳会談について
★朝日新聞さんは、
トランプ大統領とプーチン大統領の初会談について、
シリア内戦やウクライナ問題などである程度歩み寄ったね。更に前向きに建設的に、話し合って欲しい。
昨年の米大統領選の時のロシアがサイバー攻撃疑惑については、かなりやりとりしたようだけど、問題調査とかする作業班をつくる合意したみたい。
ロシアにしてみたら、西側の勢力強まっててアメリカと対立してる場合でもなさそうだし。
まずはシリア内戦とイスラム国について米ロが協力しないと終わらないから、和平への話し合い続けてほしいよね。
といってます。
北朝鮮問題について
★毎日新聞さんは、
北朝鮮に対して国際社会が結束できない件について、
やっぱり中国とロシアは消極的だね。
それでもトランプ大統領は中国の取り組みに感謝してたね。前は不満言ってたけど、引き続き中国とも協調してくんだろうね。中国頼みには限界あるだろうけど。
米国だって北朝鮮に対して軍事解決したい訳じゃないし、こないだ北朝鮮がミサイル撃ったから戦争に近づいた訳じゃないって強調してるね。
とはいえ北朝鮮の核保有は認められないから、日米韓は打破案探らねば。
といってます。
トランプ大統領の中ロそれぞれの対談について
★読売新聞さんは、
トランプ大統領と中国との二国間と、ロシアとの二国間のそれぞれの対談について、
米国は、北朝鮮への圧力に弱気な中国に対して圧迫していくんだろね。4月の米中首脳会談で演出してた「なかよし関係」は変わり時。
米国とロシアの対北朝鮮の認識も平行線。
中ロの共同声明である「北朝鮮の核・ミサイル止めさせるかわりに米韓の合同軍事演習止めて」の案は受け入れらんないね。
不安なのは米国の孤立化だね。G20ではパリ協定抜けるし、保護主義と闘うって文言の力薄れるし。米国の発言力弱まれば北朝鮮問題にも影響出るじゃん。
といってます。
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