本から学び仕事に活かすブログ。

ビジネス書の研究、社説の読み比べ、要約など。世の中の「学び」を見つけます。

【新聞社説の読み比べ方】ポイントを掴み!味わい深く読む!

もくじ

社説とは

新聞や雑誌の主張・意見を指します。 

新聞各社がそれぞれの考え方や立ち位置などをもとに、日々、世の中にお小言をいっているようです。 

時にガミガミと。

時に淡々と。

何の話題を?誰に対して? 

そもそも新聞ってどこも同じような内容じゃないの?

 
新聞を読み比べるイメージ

新聞各社が取る立ち位置は

各社、どのような視点でものごとに切り込んでいるのでしょうか。

こちらの記事から、読み比べ部分を一部抜粋しました。

www.daishibass.com

 

朝日新聞さん…(社説)

エリート的リベラル。政権によくモノ申す。時にぐうの音も出ない程の的確な正論でモノ申す姿は、逆に鼻につくことも。 

産経新聞さん…(主張)

キングオブ保守。日本バンザイ。政権批判のあとに「だから改憲でしょ」や「だから国防強化だ」という意見に繋がりやすい。 

毎日新聞さん…(社説)

淡々としたリベラル。朝日さんと取り上げるテーマや意見がかぶりがち。 

日本経済新聞さん…(社説)

ビジネス一筋。社説ではビジネス事例の紹介や、プレゼンが始まったか?と見られる時も。最も現実的な意見を言うのは日経さんかもしれない。

読売新聞さん…(社説)

あからさまと言っても差し支えないくらい政権寄りの発言。むしろ強みとしているのか。 「政権にモノ申すようで国民との仲を取り持っているよね」という社説をしばしば見かける。  

新聞各社の立ち位置には、このような違いが現れています。

同じ出来事を取り上げられたら、その「意見の違い」を読み比べていくことが、社説読み比べの大きな醍醐味と言えるでしょう。

では、事例を挙げて各社の社説を読み比べてみます。

 

朝鮮学校の判決

2010年に始まった高校の授業無償化に当たり、国は朝鮮学校については無償化の対象外としました。

広島朝鮮学校は広島地裁に対し、国の処分について取り消しなどを訴えたものの、国の対応は妥当であるとの判決をされ、退けられることとなります。

この件について2017年7月20日以降、毎日新聞、朝日新聞、産経新聞、読売新聞の4社は、それぞれの視点からモノ申されています。

 

2017/7/20 

毎日新聞…制度の理念に合わないが、学校にも改善する点がある。

 

2017/7/21 

朝日新聞…国は適用を検討すべき。

産経新聞…北朝鮮や朝鮮総連の影響濃い学校運営を考えたら当然の判決。

 

2017/7/22 

読売新聞…民族的なことでなく、不透明な学校運営の実態を踏まえたら妥当。

 

どのような立ち位置を取ったか改めて読み比べてみると、 

 

毎日新聞さんは「どっちもどっち」的な立ち位置。後々「国の主張はおかしい」という意見に寄っていきます。

 

朝日新聞さんは「国の主張の方がおかしい。」無償化すべきという意見です。

 

産経新聞さんは「国の判決は当然。北朝鮮や朝鮮総連に教育方針影響されてるんだから。」無償化に反対。北朝鮮に強く警戒する姿勢がみられます。

 

読売新聞さんは「国の判決は当然。民族どうこうでなく不透明だから」無償化に反対。産経新聞さん程のストレートな北朝鮮への警戒ではないものの、その不透明さを指摘しています。

 

そして、逆に目立つのが日経新聞さん。やはりビジネス一筋の立ち位置からなのか、4社が盛り上がるなか、社説で取り上げることもしません。意見しない、ということです。

 

このように、各社における捉え方の違いがよく表れているといえます。

 

「流れ」を見るなら日々の社説をチェック

朝鮮学校に対する判決の流れは、この後も続いていきます。

ニュースには「単発でパッとでるニュース」と、「流れが続くニュース」があります。社説を見続けるメリットは、その「流れ」が把握できるようになることでしょう。

 


新聞社説読み比べ2

読み比べのまとめ

一つのものごとに対して、いろんな意見がある。

どれか一つが正解ではなく「多角的にものごとを見れる」

読み比べでそれを味わう方が、深い理解にも繋がり、有意義に受け止められると言えるのではないでしょうか。

 

一社だけを見ていたら気づかない、文字のエキスパートたちが贈る共演の日々。

読み比べてみたら、見えなかったものが見えてくるようになるかもしれません。

◇ ◆ ◇

新聞が面白くなる本のご紹介です☆ 

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