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社説とは新聞や雑誌の意見・主張。
新聞各社のたぶん偉い人たちが、まるでお小言のように、時にガミガミと、時に淡々とモノ申す。どの話題の?誰に?どんな論点で?
文字のエキスパート達による競演の日々!新聞大手5社の社説を読み比べて要約します。
もくじ
《記事比較》終戦の日
今日は5社すべてが、終戦の日に因んだそれぞれのご意見を申されてます。
朝日新聞…メディアと民とで権力に声を上げ続けるのが責務。
産経新聞…国を守るために自分達が強くなることが日本の責務。
毎日新聞…すべての戦争犠牲者を追悼する環境を整えることが、死者への責任。
日経新聞…真の和解となる支えを築いていき、わだかまりのない追悼を。
読売新聞…各国との戦後処理問題の解決に向かおう。
では各社の要約を。
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朝日新聞
72年目の8月15日 色あせぬ歴史の教訓
近年、戦前に似た空気があると歴史に通じた人々からの指摘がある。
いきすぎた自国第一主義、他国を軽視する言動、「個」よりも「公の秩序」の優先、権力の価値観に異を唱えることを許さない風潮。
一方で昔になくて今あるものは、憲法、武力放棄、民主主義だ。
再びおかしな動きがあれば声を上げて正す。それが国民とメディアの責務だと考える。
産経新聞
終戦の日 「名誉」は守られているか 真の歴史知り危機に備えたい
屈辱と絶望感を敗戦で与えられ、復興にも参加することができなかった尊い命がある。
史実を知らず他国と関係を築こうとする誤りに気づくべき。
首相には「二度と戦争で人々が苦しまない時代をつくるという決意を、伝えるため」の靖国神社参拝を再開して欲しい。
近隣国の脅威で、日本の主権や国民の命が危険にさらされている。
史実を知り、戦争の無念さに応え、備えることの重みを理解する。それが日本人の名誉を守り、これからの日本の責務だと言える。
毎日新聞
きょう終戦の日 目指すべき追悼の姿とは
戦争の犠牲になった命の意味は分断されている。国家に捧げた命か、国家の間違いによる犠牲なのかと。
靖国神社のように国家に捧げた命を追悼するような施設だけでなく、すべての戦争犠牲者を追悼する環境を整える。それが72年続く平和の礎となっている死者への、責任の果たし方だろう。
日本経済新聞
わだかまりなく戦没者を追悼したい
オバマ大統領がヒロシマを訪問する際、罵声を浴びせられるのではないかと米国は懸念していた。謝罪を望む被爆者はいるが、オバマ氏の振る舞いが広く歓迎されたのは、両者の損得勘定だけではなく、70年かけて築いた友好の土台があるからだ。多少のことでは揺らがない。
中国や韓国ともこういう関係を築ける日は来るのか。
いちばん良いのは、靖国と戦争指導者に一線を置く。それを分祀(ぶんし)と呼ぶのが適当かどうかはともかく。
過去、他の場所を検討したが国民の支持は得られなかった。「追悼」という行為が最もふさわしいのは靖国なのである。
真の和解を支えるものがなければ、うわべを整えたところで心は通じ合えない。
読売新聞
終戦の日 平和の維持へ気持ちを新たに
戦後の日本が別の戦争に巻き込まれなかったのは、平和外交に加え日米同盟と自衛隊が抑止力となってきたからだ。
高まる自衛隊の重要性に、今後どのような憲法の形が適切かよく議論し、自民党は説得力のある案をまとめて欲しい。
対北朝鮮および対中国には、やはり日米同盟に加え、韓国との連携が必要。トランプ政権の場当たりな態度と、韓国の反日姿勢には懸念。
歴史認識においては、中国が自制的な態度を保つのか警戒したい。
ロシアとの共同経済活動を目指す協議には期待する。
残された問題の解決に向けて政府は粘り強く領土交渉すべき。
今日の所感
各社の立ち位置がハッキリする日となりました。むしろ決意表明のようにも受けて取れます。読売さんは色々と詰め込んできましたね。
なかでも日経さんの記事には、気持ちを改めさせられました。普段は名前が示すとおり経済どうこうとモノ申してますが、今日は「銭勘定だけじゃ経済なんて回らんのだ」という姿勢が見て取れた気がします。で、現実的な対応案も忘れず添えてくるしね。
社説参照先一覧
朝日新聞・社説トップページ
産経新聞・社説トップページ
毎日新聞・社説トップページ
日本経済新聞・社説トップページ
読売新聞・社説トップページ
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