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※11月29日号外:現役引退へ【横綱日馬富士の暴行】新聞5社の社説を読み比べ。

2017年11月29日:

横綱の日馬富士(はるまふじ)が現役引退を決断しました。


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「社説」とは新聞や雑誌の「意見・主張。」各社の社説を読み比べれば、どの話題に注目が集まっているかわかり、時事問題にも強くなる!

大手5社(朝日、産経、毎日、日経、読売)の社説を要約して読み比べます。 

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《記事比較》横綱日馬富士の暴行

大相撲の横綱日馬富士が、10月の秋巡業中に幕内貴ノ岩に暴行を加えていたことが明らかになりました。

11/15から11/17の間、大手5社が社説でどのように取り上げたのか。各社の読み比べをします。

 

各社の論点 

15日、真っ先に取り上げたのは読売新聞さんと毎日新聞さん。横綱には品格が求められ、暴力はありえないとし、毎日新聞さんは横綱を名乗る資格はないと厳しく指摘しました。

16日には朝日新聞さんは暴力根絶の意識改革が必要とし、産経新聞さんは外部から人を招いて組織改革してもいいんじゃないかとしています。

17日、日経新聞さんは風土を根本的に改善しなければ相撲界の未来はないとしてます。

 

暴力が許される空気か

相撲界に根づいているものへの指摘が見られますが、最近では東芝や神戸製鋼などでも指摘されている、組織内の不祥事を受け入れてしまうような風土が、相撲界にもあると言えます。

根づいてしまった組織内の空気を、自分たちだけで改善するのは正直難しいだろうと想像できます。そんな中、産経新聞さんが示した「外部から人を入れる」という案は現実的な解決案ではないでしょうか。

 

各社の要約

では、日経新聞さんの11/17の社説を要約します。

日経新聞 11/17

《角界は暴力根絶へウミを出せ》

相撲を汚した以上に、人として許されない。日本相撲協会は再発防止を誓ったはずだが、また暴力が生まれた。相撲界は、もはや自浄能力がないものと判断せざるを得ない。暴力を容認するような風土を根本的に改めなければ、大相撲に未来はない。

 

以下、これまでに取り上げていた各社の論点を振り返ります。

朝日新聞 11/16

《相撲界の暴力 事件生む素地の解明を》

日本相撲協会の責任は重い。暴力が続くのはそもそも何が根づいているのか、根本的な意識改革が必要。

 

産経新聞 11/16

《日馬富士の暴行 また好角家を裏切るのか》

暴力を振るえばどうなるか分かっていたはず。外部から人を招いて、危機管理が出来るようになるための組織改革について、真剣に話し合うのもいい。

※好角家(こうかくか)とは相撲ファンのことをいいます。

 

毎日新聞 11/15

《日馬富士関が後輩に暴行 横綱を名乗るに値しない》

神事だと言われる相撲には、心技体の品格が求められる。協会もいつ知っていたかを明らかにすべき。

 

読売新聞 11/15

《日馬富士暴行 横綱の品格はどこに行った》

横綱の暴力なんて言語道断。九州場所3日目の休場は当然。親方も監督責任がある。 

 

 

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【空気】についての本の紹介

日本の組織がつくる空気を知る

組織内でなぜ不祥事が起こり、隠すことになるか。

 

これからも他の組織から、こういったことが明るみになるのか。

そんな日本の抱える体質が、どういうものか、モヤモヤしていたものがスッキリと良くわかる本が、山本七平の「空気の研究」です。 

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

 

「空気読めない」

「あの時の空気では、そう答えるしかなかった」

日本において大きな決定権を持つ「空気」 。空気はどのようにして生まれ、どのような影響を与えているか。その本質に鋭く迫っていきます!

  

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社説を要約する方法についてはこちらの記事にて↓

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各社社説の参照先

朝日新聞  →社説トップページ

産経新聞  →社説トップページ 

毎日新聞  →社説トップページ 

日本経済新聞→社説トップページ

読売新聞  →社説トップページ 

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