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【日馬富士引退】相撲業界の責任のとり方に対する新聞5社の意見は。

「社説」とは新聞や雑誌の意見・主張。読み比べれば、どの話題に注目が集まっているかわかり、時事問題にも強くなる!

大手5社(朝日、産経、毎日、日経、読売)の社説を要約して読み比べます。 

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《記事比較》相撲業界の責任のとり方に対する新聞5社の意見。

11/29に横綱の日馬富士が引退を表明しました。

新聞5社は11/30と12/1、それぞれの社説にて取り上げ、「責任のとり方」についての考え方に違いが現れました。

「引退は当然」や「それだけでは済まされない相撲業界の問題」という意見が多い中、産経新聞さんの「引退なんて軽率」という指摘に、責任とはどうあるべきかを考えさせられました。

各社の意見を要約し、読み比べてみましょう。

 

毎日新聞 11/30

横綱・日馬富士が引退 これで落着にはできない

暴行での引退は当然の流れだろう。協会にも横綱にも引退の方が都合が良く、それぞれの思惑も見える。今回こそ相撲界全体の教訓とすべき。
f:id:daishibass:20171203081633j:image横綱に対してだけでなく、相撲界全体が改善すべき、という意見でした。

 

日経新聞 11/30

引退での幕引きは許されない

今後は司法や医学の専門家が、暴力が心身に及ぼす悪影響を繰り返し教えるなど、協会は踏み込んだ対策を取るべき。伝統ある競技を発展させるため、最後のチャンスとして暴力根絶へ立ち向かってほしい。
f:id:daishibass:20171203081633j:image普段から現実的な姿勢を見せる日経さんらしく、より具体的な改善方法に踏み込んでます。今後の発展に繋げてほしいと示されました。

 

朝日新聞 12/1

相撲協会 厳しい視線を自覚せよ

日本相撲協会のガバナンス能力の欠如だ。相撲協会が抱える問題は、暴力体質とはまたべつの次元。例えば理事の構成はいまも「力士出身10人、外部3人」と内向きなままだ。
f:id:daishibass:20171203081633j:image過去の不祥事から改善が見られない協会に対して、朝日新聞さんは強く指摘をしています。

 

産経新聞 12/1

日馬富士の引退 これで「幕引き」とするな

今さら横綱の責任としての引退とは、虫がよすぎる。引退届を受理した協会の対応も軽率。暴力の度合いによってはもっと重い処分も、逆に復帰の道を残す出場停止処分もあり得た。
f:id:daishibass:20171203081633j:image「現実をちゃんと把握した上で、重くも軽くもなり得るから、それに見合った対処をしなきゃいけない。引退する本人も、させる協会も軽率でしょ。」と示しています。 

 

読売新聞 12/1

日馬富士引退 綱を汚す愚行の代償は大きい

引退しか術がなかったのだろう。「品格・力量が抜群であること」が第一とされる横綱には、いかなる理由があっても暴行は許されない。「日馬富士関と貴ノ岩関を復帰させたい」と語ったり観客に万歳三唱を促した白鵬の言動にも疑問。相撲協会が一丸とならなければ信頼回復はおぼつかない。
f:id:daishibass:20171203081633j:imageあくまで力士たちに対しての指摘で、協会にはあまり触れない姿勢を見せたのは読売新聞さんでした。
 

 

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ではでは、また!

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新聞社説を要約する方法についてはこちらの記事にて↓

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各社社説の参照先

朝日新聞  →社説トップページ

産経新聞  →社説トップページ 

毎日新聞  →社説トップページ 

日本経済新聞→社説トップページ

読売新聞  →社説トップページ 

 

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