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「社説」とは新聞や雑誌の意見・主張。読み比べれば、どの話題に注目が集まっているかわかり、時事問題にも強くなる!
大手5社(朝日、産経、毎日、日経、読売)の新聞社説を要約し読み比べます。
《記事比較①》加計学園来春開学
3社が取り上げました。各社の論点は…
朝日新聞
「総理のご意向 」の疑いが晴れないままだ。
毎日新聞
産経新聞が疑惑を報道するメディアを批判し
首相が便乗したのが残念だ。
読売新聞
疑惑の証拠はなかった。
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要約の方法についてはこちらの記事にて↓
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では今日の新聞社説を要約します。
朝日新聞
「加計」開学へ これで落着とはならぬ
獣医学部の新設には加計学園が選ばれ、来春開学の見通しとなる。総理のご意向をめぐる疑いが晴れたわけではない。
新分野への需要が不明なことなど七つの指摘があった。それらを残したまま特区の認定されたのはなぜか、丁寧な説明を求めたい。
「多弱」の野党 再編より、まず政策だ
野党はまず、どんな社会を目指して政策を打ち出すのか、党内で徹底的に論議してほしい。同時に、与党の暴走に厳しくチェックし、政治に緊張感をもたせる役割もある。森友・加計問題には野党連合のチームを作ってはどうか。
産経新聞
出国税 使い道の説明が足りない
日本人を含める出国者に千円以下の税金を徴収する案を導入する方針。肝心な使い道について明確でない。予算のムダを省き、それでも足りなければ新たな負担を求める、というのが筋だろう。出国する日本人からも徴収することに疑問。工夫の余地もあろう。
がん基本計画 治療と仕事の両立支援を
計画では、長く懸念されていた「がん検診の徹底」が盛り込まれた。行政などに工夫して取り組んでもらいたい。患者が治療を受けつつ変わらぬ生活を送れる支援も大切だ。がんは抱えて生きていく病気である認識を、新たにしたい。
毎日新聞
「加計」獣医学部が認可へ 説明もしないまま開学か
7月、加戸前愛媛県知事は、ずっと獣医学部新設が認められず「愛媛県にとっては12年間加計ありきだった」と発言した。
産経新聞などがそれを取り上げ、加計疑惑を報じるメディアを攻撃し、安倍首相も便乗したことが残念だ。
希望の党の共同代表選 分裂しても続く路線対立
何のための民進党分裂だったのか。希望の党代表戦で玉木氏が代表についた。小池路線を引き継ぐも、党内の更なる分裂に繋がりかねない。安倍政権と対峙することでは希望、民進、立憲民では一致している。
日本経済新聞
北朝鮮に米中一体で圧力を
北朝鮮に対して圧力を重視するトランプ大統領と、対話を求める習氏との溝は埋まらなかった。米中一体の圧力が欠かせない。中国に対して人権、民主化問題に突っ込んだやりとりがなかったのが残念だ。米国には、中国が世界と協調する方向に導く義務がある。
TPP11を礎に質高い自由貿易圏つくれ
米国が抜けてTPPが無くなる懸念さえあったが、11カ国の議論をまとめる日本の努力を評価したい。
TPPには3つの意義がある。質の高いルール、他地域における通商交渉への刺激、米国の理不尽な2国間協定への防波堤となることだ。
読売新聞
トランプ演説 具現化が問われるアジア戦略
トランプ氏がベトナムで行った演説で「インド太平洋地域の国々との関係を良くしたい」と語った。中国が国際法を無視し南シナ海の航路を我がモノにする狙いや、一帯一路構想への懸念からと思われる。2国間の貿易協定を続ける姿勢は気がかり。
「加計」獣医学部 教育の質確保が最優先課題だ
インフルエンザなどの対応に当たる公務員獣医師の育成は急務だろう。質の高い教育は必要。
加計ありきという批判に首相は一貫して否定した。実際に証拠はない。野党が追求したところで建設的な議論になるだろうか。
各社社説の参照先
朝日新聞 →社説トップページ
産経新聞 →社説トップページ
毎日新聞 →社説トップページ
日本経済新聞→社説トップページ
読売新聞 →社説トップページ
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