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【北朝鮮問題・2017/7/5〜10/1まとめ】社説読み比べ

大手5社(朝日、産経、毎日、日経、読売)の社説を読み比べます。 


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北朝鮮問題は、社説ではどのように取り上げられてきたのか

北朝鮮問題においては、社説でもよく取り上げられる、注目度の高い話題です。
技術進歩を見せる北朝鮮の核・ミサイル実験や、米国との挑発の過激さが増すに連れて、圧力をもっと強めようという声も、どうなっていくのかという不安も、高まりをみせていきます。

ICBMミサイル発射を取り上げた7月5日から現在まで、各社の社説が北朝鮮をどのように取り上げてきたか。 

注目は、9/23の朝日新聞さんと、10/1の読売新聞さん。

「圧力をかけよう」という気運が高まりすぎることを懸念してか「ちょっとブレーキかけようよ」という意見が出てきます。

 

では、各社社説の主な部分をピックアップし、読み比べてみましょう。 

 

7/5 5社

7月4日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル・ICBMを発射。この頃は今に比べてはまだ「圧力かけよう」の声も大きくなく、「日米韓も足並み揃えようね」といった空気です。

 

朝日新聞…そんなミサイル打っちゃったら、米国も圧力かけるぞって思っちゃうよ。

産経新聞…本当にICBMだったら米国も見過ごせない。供給の生命線である中国も、責任重大だよね。

毎日新聞…世界中どこでも攻撃できるって言ってるけど、金委員長の指示をやり遂げた!ってアピールなんだろう。

日経新聞…北朝鮮は、アメリカに譲歩して欲しいと思ってるのかも。

読売新聞…5月のミサイルに比べたら性能向上したんだろうけど北朝鮮の言葉は鵜呑みにはできない。

 

7/30 朝日、産経、毎日、読売

7月28日、北朝鮮が2回目の大陸間弾道ミサイル・ICBMを発射。稲田防衛相の退陣となるタイミングでした。

 

朝日新聞…日米韓は足並み揃えてね。中ロも協力してほしい。

産経新聞…日本は最悪の事態に備えて危機管理をしよう。

毎日新聞…防衛省トップ3人が辞めるタイミングでのミサイル発射だよ。安倍首相はこの事態の意味をよく受け止めて。

読売新聞…中ロは圧力強化の責任を果たそう。

 

8/8 朝日、産経、毎日、日経

制裁に消極的だった中国が折れ、ロシアも一国でちんたらしてたら分が悪いと折れ、北朝鮮に追加制裁を加えることに。

 

朝日新聞…中国ロシアはちゃんと実行してほしい。今後も圧力反対の態度を続ける訳にはいかんよ。

産経新聞…それでも中国ロシアが石油の供給を続けるのは残念。周辺国と協力して圧力続けよう。

毎日新聞…ASEAN地域フォーラムでの北朝鮮の主張も、みんな聞いてくれなくなっちゃった。

日経新聞…北朝鮮はダダこねてくるかもしれない。

 

8/30 5社

8月28日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。そのうち1発は北海道上空を通過し、太平洋上に落下。「敵地攻撃能力を」という声も上がり始めます。

 

朝日新聞…安保理は至急協議を、日米韓は結束強化を。

産経新聞…相手基地や装置を攻撃できる「積極防衛」へ転換すべき。

毎日新聞…まずは日本主導で、日米韓中露での協議を。

日経新聞…国際社会が結束し、更なる制裁圧力をかけるべき。

読売新聞…敵基地攻撃能力を持つことも検討すべき。

 

9/4 5社

北朝鮮は、大陸間弾道ミサイルに載せて使うための水爆の実験に、「完全に成功した」と発表しました。

 

朝日新聞…安保理決議で決まった、石炭の全面禁輸は最低限やるべきこと。

産経新聞…石油の輸出もそう、金融取引も即刻ストップせよ。

毎日新聞…日米韓中露で協議しようよ。

日経新聞…石油の禁輸に踏み込むべき。中露も安保理常任国なんだから、反対してる場合じゃないよ。

読売新聞…米国は関係国と外交していき暴発を抑止すべき。

 

9/16 5社

9月15日、新たな弾道ミサイルが発射されました。北海道上空を通過し、北太平洋に落下。

 

朝日新聞…日本は圧力かけようって言ってるだけじゃ足りない。

産経新聞…国連の議題になるだろう。

毎日新聞…国連安保理は、決まった事をちゃんとやってるか確認をして。

日経新聞…国内は、国と自治体がやるべき備えをしておこう。

読売新聞…安倍首相が北朝鮮に対して批難するのは当然です。

 

9/23 5社

国連総会での一般討論演説で、各国は北朝鮮を批判しました。
ここで朝日新聞さんが、今までの圧力路線に水を指す発言をします。

 

朝日新聞…圧力ありきではないんじゃ?

産経新聞…拉致問題も含めて、圧力かける。

毎日新聞…長期戦になるだろうが圧力かける。 

日経新聞…圧力が軍事衝突を避ける手段だ。

読売新聞…圧力こそが「核放棄への対話」に繋がる。

 

10/1 読売新聞

読売新聞…

グアムの米軍戦闘機が、北朝鮮近くまで飛行できたし、精密誘導爆弾も搭載できる。北朝鮮はレーダーでは探知できなかったみたい。米軍の能力は、十分に発揮できた。だからもう挑発しなくていいんじゃない?

 

これからはどうなる?

10月1日には、読売新聞さんが米国の挑発行動に対し「ちょっとやり過ぎなんでない?」と意見します。
ここで興味深いのは、挑発をやめてほしい理由を、読売新聞さんは「あくまでも米軍の能力を十分に発揮できたから」としているところです。
「みなまで言わせるな」「読者の方も空気を読んでほしい」。そんな表れにも見えます。

 

普段、意見があまり合わない朝日新聞さんと読売新聞さん。2社の情報ソースの先には、果たして何が見えているのか。少し波長が合っているのは、ただの偶然なのでしょうか。

この動きには、日本が陥りやすい失敗を懸念してのことかな?とも見受けられます。

 

では、今回は以上です!(10/10更新) 

◇ ◆ ◇

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「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

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